ミトコンドリアの作用や活性

ミトコンドリアの作用や活性は、家主の体温にとても影響します。体温が37℃の時にミトコンドリアは活性化されます。36℃よりも下の場合、つまり低体温の人はミトコンドリアの働きを阻害していきます。逆に体温が42℃を超えるとミトコンドリアは死滅します。実際にこの体温では人も死にます。

また、ミトコンドリアはもともと酸素が好きなバクテリアのため、常に新鮮で良質な空気を欲します。特に鼻呼吸での空気がいいのですが、その理由は後日に紹介し、ここでは割愛します。家主が低酸素・低体温・栄養不足になると、ミトコンドリアは弱まり、この隙に体外からばい菌が侵入するとミトコンドリアの栄養を横取りし、ついに突然変異をおこし、これが疾患の原因になります。血液は細胞外のものであるため、血液検査ではこの状況を調べることはできません。

一般にミトコンドリアは年を重ねるほど減少していきます。これは筋肉の使用負荷が減るからです。逆に言えば、運動をしたり、筋肉に負荷を与えることでミトコンドリアの数は増え、質も良くなります。ミトコンドリアの約8割は筋肉に集中しています。運動不足であったり、楽な暮らしをしている人が特に注意が必要です。

ミトコンドリアの活性に障害を与えるものは、活性酸素、栄養欠乏、輸血、ストレス、薬品や毒物(農薬、タバコ、サリンなど)、他の寄生バクテリア、生活環境(低体温や冷たい飲み物など)、オメガ6系油の摂りすぎなどが挙げられます。

加齢臭というものが年を重ねると出てきますが、これは活性酸素発生のサインです。活性酸素の9割以上はミトコンドリアが作っており、これを除去する作用もミトコンドリアが行っています。しかし、ミトコンドリアが少ない人は、除去できずに、この活性酸素が発生したままノネナールという過酸化脂質が分解した物質が生じるからです。

ちなみに、ミトコンドリアを活性するものは、適度な運動や筋肉負荷、良質な食事による栄養供給、呼吸法、36.5~37度の体温維持などがあります。

日々、ミトコンドリアを意識した生活をしていくのが鍵となります。